【現場のリアル】ただの効率化で終わらせない!PowerPlatformとAIで変える「現場パトロール&トラブル報告」のデータ活用術

現場のリアル

皆さん、こんにちは! これまでこのブログでは、私が実際に体験したことや、現場で直接聞いてきた「生の声」をベースに、現場のリアルなネタをお届けしてきました。

最近どこに行っても「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を耳にしますよね
ひと口にDXと言ってもその中身はバラバラです。

例えば、

  • AIやデータを駆使してこれまでにない新しいサービスやビジネスモデルを生み出す「ビジネスモデルのDX」
  • ネット通販やアプリを活用して、お客様の利便性や体験価値をガラッと変える「顧客体験(CX)のDX」

といった、会社全体の仕組みやビジネスそのものを大きく変革するような大掛かりなDXもあります。

こうした様々なDXがある中で、私たち現場の人間が「じゃあ、まず足元から作業効率化をはじめよう!」と考えたとき、真っ先に重要になってくるのが「業務DX(プロセスのDX)」です。

そして、この業務DXに取り組む際、まずはバックオフィスの改善からスタートすることが多いのではないでしょうか。 例えば、電子契約、勤怠管理、AIを使った議事録作成、ワークフローの自動化……。こういった作業の効率化は、近年のAIの進化でこれから一気に加速していくはずです。

ただ、この手の作業効率化やAIの細かい機能については、語りだすと止まらなくなってしまうので(笑)、また別の機会にじっくりお話しさせてください。

「じゃあ、今回はなんなん?」と思いますよね。

今回は、前回の記事でお伝えした「ムダな作業を特定するには、まず業務データが必要」というお話の続きになります。今回は「ムダの削減」そのものというよりは、現場のデータを活かす『一つの形』として、ぜひ紹介したい事例があるんです。

そもそも「PowerPlatform」って何?

今回紹介する事例では、Microsoftの「PowerPlatform(パワープラットフォーム)」という仕組みを使います。

「なんか難しそうな名前だな…」と思うかもしれませんが、めちゃくちゃシンプルに言うと『プログラミングの専門知識がなくても、自社専用のアプリや仕組みが作れる便利な道具箱』です。

特にイメージしやすいのが、この2つのツールです。

  • PowerApps(パワーアップス):データを登録する(ためる)もの
    スマホやパソコンから、誰でも簡単にポチポチと文字や写真をパッと入力できる「専用の入力画面(アプリ)」を作れます。
  • PowerBI(パワービーアイ):データを見る(見せる)もの
    PowerAppsなどで溜まったデータを、自動で分かりやすいグラフや表にして、リアルタイムで見える化してくれます。

要するに、「PowerAppsで現場のデータをサッと集めて、PowerBIでみんなに分かりやすく見せる!」という連携が、これを使うと簡単にできてしまうわけです。

現場あるある!「現場パトロール」の結果をみんなで共有する

皆さんの会社でも、安全や品質を守るために「現場パトロール(安全巡視)」って絶対にやっていますよね。でも、その結果ってどうなっていますか?「チェックシートに書いて終わり」「報告書を回覧して終わり」になっていませんか?

これを先ほどのツールでガラッと変えるんです。

例えば、パトロール中に気になった場所を見つけたら、その場でスマホのPowerAppsを開いて、写真をパシャリ。状況をポチポチッと入力して登録します。 すると、そのデータが瞬時にPowerBIの画面に反映されて、社内のモニターやパソコンで全員に共有されます。

「今、どこの現場でどんな問題があるか」 「それに対して、どんな対策をしてほしいか(ネクストアクション)」

これらが自動で可視化されるので、現場のメンバーも「あ、ここを直さなあかんねんな」と一目で分かります。

【応用編】トラブル報告をアプリ化して、傾向を監視する

さらにこれ、応用として「トラブル報告」にもめちゃくちゃ使えます。

現場で何かトラブルやヒヤリハットが起きたとき、これまたアプリ(PowerApps)からサクッと登録。 これを続けることで、今までバラバラだったトラブルが綺麗な「データ」として蓄積されていきます。

データが溜まれば、PowerBIの出番です。 実際にデータを溜めてグラフ化してみると、こんな風に見えるようになります!

【PowerBIによるトラブル件数の見える化イメージ】

これ、めちゃくちゃ分かりやすくないですか? ただ「トラブルが起きた」という報告書を溜めるだけじゃなくて、こうして月ごとに「ヒューマンエラー」「設備不良」「品質」「安全」といった原因別の件数が自動で積み上げグラフになります。

これを見れば、 「4月は設備不良がドカンと多かったな」 「1月はちょっとヒューマンエラーやその他のトラブルが目立つから、注意を促そう」 といった、トラブルの傾向分析や対策の監視が、誰が見ても直感的に判断できるようになるわけです。

さらに未来へ!「溜まったデータ」×「エージェントAI」の可能性

これだけでも十分凄いのですが、話はここで終わりません。

こうして現場特有のリアルなデータがしっかり溜まったら、今流行りの「エージェントAI」をそこに掛け合わせるんです。

例えば、溜まった過去のパトロールデータやトラブル履歴をAIに読み込ませておけば、 「こういうトラブルが起きた時、過去はどうやって解決した?」とAIに質問するだけで、瞬時に的確なアドバイスや過去の教育資料を引っ張ってきてくれます。

まさに、現場特有の「データの活用・分析・見せる化」の究極形。これによって、現場の一人ひとりが自発的に動く「現場改善」に大いに役立ちます。

まとめ

DXって、決して大層なシステムを大金かけて導入することだけじゃないんです。 今回ご紹介したように、普段やっている「パトロール」や「トラブル報告」を少し仕組み化して、データを「ためて・見せる」ことから始まります。

今回グラフをお見せしたように、実際に目に見える形になると一気に社内の納得感も変わってきますよ!

現場のリアルなデータを使って、一緒にもっとオモロイ現場を作っていきましょう!

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